創業明治17年という老舗のお蕎麦屋さんと言えば【神田】まつや

人気度★★★★☆ お気に入り度★★☆☆☆

お蕎麦のお味は極普通ですが、創業明治17年という老舗だけあって、店員さんのお母さん達のスピードあるチームプレーと優しい気配りなどが見事なお店です。

創業明治17年という老舗のお蕎麦屋さん。超有名店ですので、むかしから店名は存じておりましたが、場所的に私には縁がなく、一度も行ったことがありませんでした。

でも名店ならば、一度は行ってみたいですよね?ってことで、平日のお昼前に初訪問してきました。

早めに行ったはずが、既に並んでいました!!

はじめて行った店なら、まずは “もり” か “ざる” を注文するのが真髄ですが、腹ペコだったので、蕎麦だけじゃ足りない???ってのと、天丼の味を確認しておきたい!!って意味で、“天丼” と “ざる” を注文。

まずは天丼から・・・。

天丼という名だが、姿は天重。
私は見た目で食するタイプなので、天丼より天重の方が好きです。 これまで生きている間に植えつけられた先入観による、お重の高級感なのかな?

天丼は値段が二種類あったので、内容を聞いてみたら、上天丼と普通の天丼だというので、普通の方でお願いしたのですが、てっきり野菜なども乗った天丼かな?と予想していましたが、海老が二本並んでいました。

となると上天丼とは???どうやら海老が三本らしいです。

後から知ったのですが、 “かき揚げ丼” っていう普通の “かき揚げ丼” の他に、“かき揚げ天丼” ってのがあるらしく、そちらはイカの天ぷらの上に、小さめの海老が4本も並び、見た目はほとんど “海老天丼” です。

整理しますと・・・。

海老天丼(上)=上天重に見える
海老天丼(並)=天重に見える
かき揚げ天丼=海老天丼に見える
かき揚げ丼=かき揚げ丼(そのまんま )

っていう感じで、メニュー名と実際のお料理がミスマッチな気がしました。

 

そしてお味ですが、お醤油が強めというか、お砂糖が少なめというか、甘さの少ないさっぱりした “つゆ” でした。私は、濃い目の “つゆ” が少なめにかかっているのが好きなのですが、こちらはたっぷり目の “つゆ” なのですが、さっぱりしてる “つゆ” のせいか、しつこくなくて美味しかったです。

そして、お次は肝心のお蕎麦。

周りのお客様はみなさん “もり” を頼まれていましたし、普通の蕎麦好きさんなら、“もり” でしょうけど、ワサビがつかないって事だったので、私は “ざる” にしました。

ちょっと海苔が多くて失敗しました。

個人的な好みなだけですが、海苔は申し訳程度でいいのに、海苔が多い店が多いです。 これではお蕎麦の風味が消されてしまいます。

じゃあ、“もり” にしたら?って話ですけど、海苔がちょっとだけ乗っていると言う、ひと手間かかった感じが好きですし、有名店にありがちな、盛りが少ない “もり” ならば、海苔はなくてもバランスとれますが、こちらのお店のように普通にしっかりした量がある “もり” の場合は、のっぺり見えてしまうので、海苔がちょっと乗ると見た目のバランスがよいです。

サッパリした辛めの “つゆ” で美味しいです。麺は・・・う~ん・・・普通に美味しくいただきました。普通に・・・。

お蕎麦の味だけで言うのならば、ここより美味しいお店がたくさんあるでしょう。

ここは場所柄と、歴史的建造物という風情と、歴史ある老舗ってこともあり、ランキングではいつも上位ですし、誰でも知っている名店です。しかしながら、そこに胡坐をかかず、気取らず、店員さんのお母さん達のスピードあるチームプレーと優しい気配りなど、名店として、且つ、優良店として、続けて行けるだけの心意気も感ぜられ、素敵なお店である事はよくわかりました。

どことは書きませんが、有名な都内の蕎麦屋には優良店じゃない店もあります。当たり前じゃないんです。気持ちのよい接客は。

 

広い店内は、大きめのお席なので合い席が基本。外には人が並んでいると思うと、昼時はせわしない感じですが、蕎麦なんてものはそれでいいんです。元々は江戸のファーストフードなのだから、パッとすすって、サッと出て行くのが江戸っ子の粋な姿なのですからね。

私も江戸っ子、そんなに時間をかけずに出たはずですが、お店を出たころには行列はなくなっていました。まだ昼時ですし、たまたま? そういうタイミングもあるのでしょうかね?


“ごまそば”、“柚子切り蕎麦” が人気らしいので、次回はそちらをいただきたいと思います。

神田まつや

昼総合点★★★☆☆ 3.5

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